重要無形民俗文化財「京の六斎念仏」千本六斎会演目紹介のページ4
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発願念仏
豆太鼓の曲
四つ太鼓
祇園囃子(雀踊り)
願人坊(手踊り)
獅子太鼓
獅子舞い (碁盤乗り等)
獅子と蜘蛛の精
攻め太鼓 (舞台写真)
阿弥陀打ち
豆太鼓の曲では、笛の奏でるメロディにあわせて細かく刻んで打つオモテ方と合いの手を打つウラ(地)方に分かれます。 オモテは1人打ち あるいは2人の掛合い打ちをします。 ウラ方は、曲に合わせて 太鼓を振り回したり 踊ったりして曲を盛り上げます。 また、千本六斎の豆太鼓の曲では、巴太鼓の打ち方を1人加わえ、曲相を華やかにする工夫を凝らしています。
豆太鼓の演目は、曲名から 江戸時代に流行した地唄、長唄、俗曲などが芸能六斎風に取り込まれたものが多いと推測されています。 1曲の演奏時間も当初は長かったようですが、今では殆んどがサワリの部分だけの演奏になり、各曲の長さは短くなっています。 特に、千本六斎の場合、他の六斎と比べて1曲が大変短くなっており、数曲を切れ目なくまとめて「豆太鼓」という演目名で演じることが多くなっています。 また、古い書面に曲目が記載されているものの、時代の流れや庶民娯楽の変化 あるいは後継者難などから 残念ながら現在では演じることのできない演目も少なくありません。 千本六斎が現在公開している豆太鼓の曲目は下記の通りです なお、千本六斎会では、各曲の記録と 公開できていない演目のうち可能なものの復活を目指しております。 復活のため参考になる資料をお持ちの場合 ご連絡いただければ幸いです。
公開している 豆太鼓曲名
なには 道成寺 素雅楽 砧 山 姥 法縁祭 堀川猿回し
(豆太鼓の打ち方)
山姥(笛方の独奏が入ります)
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豆太鼓について
「豆太鼓」とは、六斎念仏で使っている太鼓の種類の一つです。 胴の大きさは、直径約20cm長さ約30cm。形は、小さくて細いビヤ樽のようなズンドウ筒形です。 重さは、胴内の刳り貫きが少ないので手持ちの太鼓にしては意外と重くて、約4kg前後、重いものは6kg近くもあります。 打面の皮は 胴の両端に強く緊張させた状態で被せる様に張り付けて鋲止めされています。 豆太鼓を演奏するときは、写真のように片手で胴に付いた把手持ち、肉厚の竹(あるいは樫財など)を削って作った細長いムチ状のブチで 皮面に沿うように撓らせながらブチを打ちつけて音を出します。 音色は、タンタンという硬い感じの余韻の短い音で鳴ります。 この音色や皮の張り方から、千本六斎会では、豆太鼓のことをカタとも称しています。 なお、保存会によって ヤグラ、白ハリ、カンカンなどの称し方があります。
巴太鼓について
千本六斎会が「豆太鼓の曲」で使用する太鼓の種類に、もう一つ「巴太鼓」があります。 豆太鼓と同様に片手で支え持って打つ太鼓ですが 胴の直径が約30cmと豆太鼓より少し大きな太鼓です。ただし、重さは豆太鼓より軽く、胴の内刳りが大きいので、約3kg前後です。 打面の皮は張り方がゆるく 木製(桧、杉など)のバチでたたくとトントンという音がします。 打面には、三つ巴の模様が描かれています。 千本六斎会では、この種の太鼓を 模様から「巴太鼓」と称し、また、音色からドンドンという通称でも呼んでいます。 さらに、中太鼓、囃子太鼓、ドンデン、ドロなどと保存会によって様々な称し方になっています。 なお、この種の太鼓の扱い方は様々で、呼称が同じでも保存会ごとに太鼓の大きさや用途が異なります。
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